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1月27日にお世話になりました中村です。色々なこといっぱい教わり有意義な旅でした。文中間違った所はご指摘下さい
拙い悪書ですが、貴方のホームページに採用されるなんて光栄です。勿論OKです。 実は、訪韓中喘息の発作に襲われ、セマウル号で釜山に着いた後フェリーで大阪経由で帰る予定でしたが、変更し釜山金海空港より成田へのフライトで帰国しました。フライト中は咳き込んで耳が聞こえなくなり吃驚しました。 帰宅後は病院通いで寝込んでしまいました。最近は暖かくなり回復しましたが、今度は「横着病」になり難儀しています。送った画像1MB後で気付きました。御免。 私の姉の孫(浦和レッズのボランチ・鈴木啓太)が、サッカーのアテネオリンピック選手20人に(U23 ポジションMF・ボランチ・2月21日対韓国戦でキャプテン・背番号13)選ばれました。日本の埼玉スタジアムで行われる3月14日のアジア予選には多分、MFとしてピッチに立ちますので、目下応援モードです。「アテネ迄行くか」と皆に聞かれますが、チケット込みで70万円では頭痛~い。
●宿泊のこと インターネットで「剛の家」を発見。韓国の旅でホテル・旅館の宿泊経験はあるが、民宿は初めてで興味津々でした。ホームページで質問しながら予約出来るのも気に入った要素の一つです。一人旅が多い私にとって、ホテルはプライバシーは守られますが、孤独感というか、人恋しさからか寂しい思いを強いられる等代償は大きく、旅の楽しみが半減してしまいます。 印象的だったのは朝食は家族と一緒だったことで、韓国家庭に一歩近付いたような気がしました。ビビンパブは夕食で一杯の後で韓国料理屋で食べるものと思っていたのですが、朝から食べていることは驚きでした。色々な質問にKimさんは親切に答えてくれること。日常生活やマナーについて細かく教えてくれることetc。 民族衣装の体験は貴重な経験となった。次々と衣装が重ね着され、鏡の中の私も「内裏様」「天神様」みたいに風格が出るのだから不思議だ。まるで着せ替え人形みたいに大満足した。 剛の家はソウル駅に近く、家から数分歩くとバス停がある。夜間の一人歩きも安全地帯で問題ないのだが、区画整理がされていない為(道路が碁盤の目になっている所は極僅か)迷子になってしまう事が多いのだ。高い建造物を目標に歩き出しても、その目標が視野から消えると方向が判らなくなってしまうのだ。南大門市場でも感じた事だが、簡単な磁石を携帯する事をお勧めする。迷ったら臆する事無く、大きなホテルのフロントで目的地を尋ねる事もお勧めする。 「剛の家」は、また泊まりに行きたい宿の一つだ。
●韓国陸海空歩記 ■国際フェリ ー のこと 大阪から釜山へ定期フェリー(韓国船籍)に乗船、カテゴリーは一番安い「相部屋タイプ」、船中ではこのフェリーを利用する担ぎ屋さんのハルモニ(お婆さん)達と仲良くなった。そのハルモニから「バック1個を持ってくれ」と頼まれたが違法行為なので断る。ハルモニ達は荷物の少ない観光客に商品を分散して頼んでいるのだ。そして、彼女達は同日の船便で折り返し渡日するという。週3往復をフェリーで暮らすという超スーパー婆様達なのだ。 下船の際、順番は一般客用・団体客用と二列に分け列ぶ、下船間際になるともう1列が増設され、ハルモニ達が優先的に下船して行く。船員に「早くから待っている俺達はどうなるんだ」と問い糺すと「常連客だから」との返事に憤慨した。彼女達は船会社にとって最上の客。日本人は税関審査がフリーパスで、街へ出たのはこちらが早かった。
■高速バスのこと 高速バスでソウル入りすることにした。高速バスターミナルまで地下鉄で行く。タクシーより速い上700ウオン(70円)と安い。座席は満員だったが、青年が席をサッと譲ってくれた。地下鉄終点駅とバスターミナルは隣接し便利だった。チケット売場で「ソウルまで一枚」と紙片にハングル語で記入し差し出すと、流暢な日本語で「最後部席しかありませんがそれで良ければ10分後に発車しますよ」。チケットを運転手 に示しながら、「トイレ・トイレ」を連発すると、行って来いとの仕草、早速トイレへ直行。バスに駆け込むと同時に発車オーライ。待っていてくれたのだ。 ハイウエーイに入って間もなく、日本と同じように大渋滞に遭遇。右に左に車列を掻き分けるように追い抜く、これって牛蒡抜き!。隣席のサラリーマン風の男性に「ヨギガ オディエヨ(此処は何処ですか)」と聞くが返答は皆無だ。気まずい沈黙が30分程続いた頃、突然「キョンジュ(慶州)」を連発するではないか。これで私の質問は通じたのだ。しかも彼は不親切ではなく質問した時は彼も何処か判らなかった のだ。途中サービスエリアでのトイレタイムでは、似たようなバスが多数並んでいるので、間違わないよう一緒に付き添ってくれる親切なお父さんだった。何故お父さんと判ったかって?。彼の携帯の呼出音が子供の声で「アボジー(お父さん)」と可愛い声だったからだ。 ソウル高速バスターミナルに到着した時は七時を回っていた。紙片に「チハチョル(地下鉄)」とハングル語で書き通行人に見せたところ指さす先には、矢印とハング ル語・日本語で(地下鉄)・英語(subway)・195mの標識が貼ってあった。また少し進と165m、更に進と135mと近づき、地下鉄駅に辿り着くという寸法だ。こうした標識は、トイレの案内板にも取り入れられていて分かり易く便利なものと感心した。
■地
鉄 の こ
と 地下鉄では、ハングル語で「ソウルリョク(ソウル駅)」と書き尋ねると、皆親切に教えてくれる。ラッシュ時の混雑で立っていると、私を老人と見てかサッと席を譲ってくれるのだ。「直ぐ降りる」と辞退したいのだが言葉が判らない。 地下鉄には、68才以上運賃無料の制度があると聞いた。無料チケットの入手方法は、チケット売場の窓口で、黙って手の平を上にして差し出せば大体無料チケットが手に入るるという。しかも、改札を出てしまわない限りこれ一枚で何処までも行けるのだ。大発見だ、早速試して見ることにした。 地下鉄ソウル駅で恐る恐る手を窓口に差し出すと、駅員はこちらの頭をジロッと見て白い切符をくれた。どうやら頭髪で判断しているようだ。正式には、国籍に関係なく優遇措置が受けられるかどうかは聞きそびれた。(地下鉄は相当長距離乗っても70円か80円と安いのだ)。それにしても証明書無しで頂けるとは大胆な仕掛けであると思ったのだが、此処は儒教の国であることを思い出し納得した。カムサハムニダ(有り難う)。
■市
内 バ ス の こ
と 市内バスには高齢者無料制度はないようだ。だが安く且つ便利である。市内交通地図のバス路線図で、乗車場と降車場を確認したら紙片にハングル語で行き先を書き、1,000ウオン札(100円)を添えて出し釣り銭をくれれば行き先OKということになる。目的地の停留所に着くと大声で教えてくれるのだ。心配な時は、回りの乗客に行き先メモを見せれば親切に教えてくれるから安心だ。注意することは、乗車の際に出すお 札は1,000ウオン札が良い。1万ウオンだと釣り銭が無いと断られるとのことだ。
■韓
国 国 有 鉄 道 セ マ ウ ル 号の こ
と インターネットで予約割引制度を利用する。「ソウル・釜山間(444.3Km)特急特室料金29,900ウオン」日本の特急グリーン車2,900円と安い。しかも、ミネラルウオーター・ジュース・イヤホーンがサービスなのだ。 鉄道沿線の風景は、都市を抜けると直ぐ、林の木々の高い所に鳥の巣が散見出来る山々や、田んぼに堆肥の塊がある農村風景が広がる。食堂車でブルコギ(焼き肉定食)8,000ウオン(800円)を肴にビール2本も平らげる。キムチ・ナムル等々添え物が有り難い。 釜山駅下車。チケット回収には「キニョム(記念)」と申し入れゲット成功。
■高
齢 者 達 の お 楽 し み の こ
と ソウルの中心部にチョンミョ(宗廟)と云う、歴代の王の位牌を祀ってある史蹟の傍に市民公園がある。この公園は、高齢者が憩う場所として知られている。あちらこちらで将棋(丸い駒)を指している人、それを観戦している人、何か大声で喧嘩している人(喧嘩ではなく討論だそうだ)、ボーっと日向ボッコしている人で大盛況だ。何故か、ハラボジ(爺さん)だけ、ハルモニの姿は見当たらない。 正午になると、此処の公園で「無料昼食サービス」があると聞きやって来た。今日の当番は韓国海兵隊・メニューはカップヌードルだ。並んでいれば誰にもくれるそうだが今回は遠慮した。この施しに「暗さ」が無いのが印象的だった。此処に集まる人達は、時折路上生活者らしき人も2~3人居たが、極普通の高齢者達だ。
■あ
と が
き 人々の敬老への考え方では流石「儒教の国」であると感心した。でも、インフラ面(道路等)では「横断歩道が極端に少ない」「地下道・地下街が多い(これは、韓国は戦争中で、今は一時休戦状態にあることが原因ではと思えた)」「徹底した自動車優先の道路事情頂けない」等を実体験出来た素晴らしい旅だった。 おしまい
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