<2> ●剛さんお世話になりました。 65才の男が一人韓国語が何一つ分からない中一週間滞在してソウルを自由に見て回るというのですからちょっと驚かれたかもしれませんね。ほぼ当初の目的を果たして無事に戻って参りましたが剛さんや谷崎さん青木さんらのご助力のお陰だと感謝申し上げます。私の無謀とも思える韓国旅行が私と同様の望みを持ちながら実行を躊躇していらっしゃる方に対して何らかの参考になればとの思いで滞在記をまとめてみようと思いました。 韓国旅行のあらまし:2006.10.04(水)~10.11(水)・4日:KE-702便
成田12.55→仁川15.20
で韓国入り ソウル駅から歩いて「剛の家」に向かう 剛さんのレクチャーを受ける ・5日:「戦争記念館」「西大門刑務所歴史館」見学 足が棒になる ・6日:「ソウル広場」「徳寿宮」「景福宮」「南大門市場」の見学 今日も足が棒になる ・7日:「東大門市場」見学「サウナとアカスリ」ひと休み後「ヒルトンHでカジノ遊び」のち「貞洞劇場」へ行き観劇 ・8日:新幹線KTXで天安牙山へ「独立記念館」見学 帰りは高速バスでソウルへ ・9日:「ヒルトンHでカジノ遊び」 青木さん山下さんと焼き肉食事へ あと別れて仁寺洞 ロッテ百貨店見学 ・10日:地下鉄で4号線から2号線に乗換え時に東京並みのラッシュアワーに遭遇する 三成駅へゆき「コエックスモール」見学後「インターコンチネンタルHでカジノ遊び」あと狎鴎亭に出て散策する ・11日:KE-703便
仁川10.15→成田12.30
で帰国
●「剛の家」へのアプローチ 剛さんがWEBに出している案内の通りです。仁川からのリムジンバスが着いたところはソウル駅前ですが雑然としていて分かり難いです。地下鉄の2番出口は直ぐ近くなのですが自分で探すのは諦めて聞いた方が早いし安心です。私は「Subway?」で4人目の人で探し当てました。2番出口から12番出口まで500mありますが構内地図が整備されているので心配無用です。12番出口から「剛の家」までは800mです。道順は案内の通りで難しくありません。 ●「剛の家」のロケーション 「剛の家」は韓国の首都ソウル駅から僅か800mの位置にあるのです。従って当然交通の便に恵まれています。ソウル駅まで歩けば地下鉄1,4号線に乗れますし、家から2分のところにはバス停があり路線番号202,0015のバス便が5~10分間隔で来ます、またここには客待ちタクシーが止まっているので直ぐに乗れます。交通の便に恵まれた好立地といえます。 ●「剛の家」近辺について ソウル駅直近の位置ですが、住宅街と古いマーケットがあります。近くには大衆食堂がいくつもありますし、サウナアカスリもあります。これらは地元の方のためのもので観光客には嬉しいものです。剛さんに聞いて行かれると良いでしょう。因みにサウナの入浴料は4000w、アカスリは10000wでした。 ●交通機関について ソウル事情を読むと乗合バスや一般タクシーはあまりお勧めではないように書かれています、しかし私はお勧めしたい、何しろ安いし便利です。剛さんからいただいたソウルマップには路線番号202,0015のバス停が記されています、地下鉄路線も駅番号と一緒にしっかりと記されています。バスを利用する場合は降車を間違えないように予め特徴を掴みます、たとえばだいたいの距離感を掴むのと2番目に右折して2番目の停留所などというようにです。地下鉄の場合は路線ごとの駅番号がありますのでこれで確認すればよい、乗換えの時はホームの駅案内を見て目的の駅番号に近づいているかどうかで判断できる。私は東京育ちなので地下鉄乗換えなどに馴れており勘が働くがそうではない方には戸惑いがあるかもしれない、そのようなときは臆せず尋ねてみよう。私はハングルを書くこと読むことが出来ないので漢字、漢字が不明の時は英字を手帳に認めてそれを見せて何とか乗り切ってきた。韓国人は一般に親切です若い人からは日本語で還って くることもあります、案ずるよりも尋ねてみましょう。一般タクシーを5度程利用しましたが、嫌な思いをしたことは一度もありませんでした。模範タクシーも利用しました、驚いたことに日本語が通じました、しかし気を遣ってか盛んに話しかけられて落ち着きませんでした。せっかくだから韓国新幹線KTXにも乗ってみたいですね、私はKTXを利用して天安牙山へ行き独立記念館を見学して帰りは高速バスでソウルに戻ってきました。KTXでは停車の案内がディスプレイに日本語で出るので安心です。地下鉄はソウル市内に5本、10両編成で運転本数は東京と同じくらいあります(時刻表を探したが分からなかった)、そしてバスはひっきりなしに走っており大変な本数があるとしか言いようがありません。道路や橋も良く整備され、交通インフラの整った大都市だといって良いでしょう。もしソウル市内で道に迷ったらどうするか。たちまち解決してくれる魔法があるのです。剛さんからいただいたマップの中に枠で囲った魔法の言葉が書いてあります。それを見せてタクシーに乗ると「剛の家」の坂下まで連れて行ってくれます。私も2度利用しましたが霊験新たな魔法の言葉に吃驚しました。ハングルで「厚岩市場の信号機のところで降ろしてください」と書いてあるのだそうです。 ●交通運賃について 初乗り運賃は、地下鉄,乗合バスは800w、一般タクシーは1900w、模範タクシーは4900wです。地下鉄,乗合バスはプリペイドの「Moneyカード」を利用した場合ですが共通して利用でき便利です。「剛の家」でこのカードを何枚か準備しておき希望者に貸与するようにすれば喜ばれると思うのですがいかがなものでしょうか。天安牙山までKTXで34分の距離ですが運賃は11400w、帰りの高速バスの運賃は4500wでした。一般に交通運賃は日本よりも安価だと思いました。 ●食事について 韓国を訪問される方は韓国料理が目的の一つに上がっていると思います、とすれば言葉が通じないのは致命的です。お店に入っても注文のしようがありません、たとえビビンバで通じたとしてもオプションがいくつかあり応答できずお手上げとなります。また焼き肉は一人では注文を受けてくれないそうです。では私はどうしたかといいますと、剛さんに付いてきて貰って注文してもらう、ファストフードで食事する、ハングルの分かる人と一緒に食事する、写真メニューのあるところで食事する、に尽きます。 ●ことば 私はハングルはまるっきりダメでしたが、強心臓にも漢字と英単語で何とかなりました。天安のバスターミナルに行きたいときは手帳に「天安
Bus
Terminal」と書いて見せ、天安を指でさしバスターミナルと発音し理解を求めました。韓国人は意外にも漢字に馴れていない様子です、普段は使ってないらしく記憶から呼び出してくるのに一呼吸必要といった感じでした。 ●カジノ遊び ソウル市内には3カ所カジノがあります、シェラトンウォーカーヒルH、インターコンチネンタルH、ヒルトンHです。入場するにはパスポートが必要です、日本人、中国人、そしてどういうわけか韓国人も結構いたように思います、滞在中私は3度遊びました。実はヒルトンHは「剛の家」から歩いて10分とかかりません。私は賭事はやらないというか性格的に向かないタイプだと思っています。賭 事で勝てるという気が湧いてこないので熱が入らないのです。ですから私の賭事はいつも遊びでたとえば10000円分遊んだら止めようという形になり勝つこともなく大金を負け込むこともありません。そのような私ですがカジノは楽しいと思いました。ハマルという言葉がありますが男はだいたいがハマってしまうのではないでしょうか。私はブラックジャックで遊んだのですが、ルールもにわか仕込みで周りの方に迷惑をかけることもありました。帰国してインターネットでルールを調べましたが意外と奥が深いんですね。ヒルトンHは最低掛け金が2000wからですが、インターコンチネンタルHは10000wからで格が違います。ヒルトンHでは10000円で熱くならなければだいたい半日遊べると思います、インターコンチネンタルHでは1時間ほどの間に20000円負けてしまい最上の寿司を食って出てきました(これが結構いけた、カジノでは飲食は無料)。クレジットカードとパスポートで借金できるのでのめり込まないように遊んでください。 ●しめくくり 訪問国の言葉を理解できないで高齢を顧みず一週間見て回ったわけですがパック旅行と違い現地の方々とのコミュニケーションがどうしても必要になります。私は漢字と英単語でなんとかなるだろうとの読みだったのです。結果から見ればそれで何とかなったわけですが、パック旅行では利用しない乗合バス、地下鉄、タクシー、それから新幹線や高速バスも利用しました、やはりそれなりの苦労がありました。食事では市民が利用するレストランや食堂の利用は先ず無理でした。不便は色々とありましたが剛さんの気配りやアドバイスとこまかい地図が整っているのに救われた感じです。もし私と同じ事を企画されている方がいましたら初回の宿泊に「剛の家」は欠かせないと思います。一週間見て回っただけで韓国文化について軽々しく言うのは控えるべき事でしょうが、どうしても触れておかなければならないと思うことが一つあります。韓国の歴史資料館における日本の扱いや評価についてです。私は「戦争記念館」「西大門刑務所歴史館」「独立記念館」を見て回りました。感じたことは表現が極端に過ぎることです、自国のことは針小棒大に礼賛し、日本に対しては針小棒大に責め立てる。この希釈化と濃化の過程で理性をなくし自己陶酔の中で言葉をもてあそんだ作文のように思えます。「日帝侵略館」入り口にある説明文「日本の過酷な植民統治のもとで...民族抹殺の危機を経ながら...」の表現には思わずここまで言うかと考え込んでしまいました。韓国がはやくバランスの取れた文化国家となってくれるように祈るばかりです。 ●旅行ジャーナリストの近藤節夫さんの海外旅行注意 私が今回の韓国旅行を決行する勇気を与えてくれたのに次の文章がある。この文に出会わなかったら韓国旅行は実現しなかったでしょう。私の背を押してくれたこの文を躊躇している方に披露したいと思います。 「ホテルでも高級レストランでも、生水は飲まないこと。開発途上国あたりでは、水割り用の氷も避けたほうがよい。火を通した食べ物、缶詰とかコーラとか、密封された容器に入った物だけを口にする。 トイレ問題は軽視できない。開発途上国では未だに汚くて、薄暗いトイレが多い。米国でもスーパーマーケットなどでは、屋内のはるか片隅にあり、人目につかず治安に問題がある。ブースに入れば密室で、危険な場所だ。金銭や物品の強奪に遭っても不思議ではない。 日本人は、朝から水やお茶を飲みすぎる。日中は何かにつけてトイレ探し。欧米の旅行者はあまりトイレ探しをしない。朝から水を飲まない努力をしている。これも身の安全を考えた危機管理のひとつ。 10カ国語音声付翻訳機、英語圏以外では五カ国語、六カ国語の辞書も役立つコミュニケーションの材料としては扇子、コケシ、民芸品、小さな鯉のぼりなど、軽い物を持参しておくと心強い『一人旅ならば、長距離バスに乗りなさい。楽しい思い出がいっぱい。スマイルひとつで、旅の友ができる 海外では、同行者が少ないほうが得るものは大きい。不便、不安なこともあるが、それに勝る楽しく、効果的なことがある。団体ツアーの自由時間になれば、一人抜けて、地下鉄に乗ってみなさいと勧める。世界中どこに行っても、地下鉄はわかりやすく都心部を走っている。ガイドマップを手にして目的地に辿り着くだけでも楽しいもの。しかし、夜の電車、街は不穏な空気がただようから、勧められない。一人行動ならば、自分の趣味や娯楽を他人に遠慮なく、選んで楽しむことができる。ニューヨークでは大リーグの野球観戦、ミュージカル、パリでは博物館や美術館、地下鉄1人旅、イタリアではオペラ。これらは現地に行けば、当日券が割安で入手できる。ホテルのコンシェルジュ(案内係)で、チケットを手配してもらうのが一番。序でに言えば、コンシェルジュと友だちになっておくと、いざというとき力になってくれる。』。」。特に水分の摂取を減らす危機管理と、後段の『一人旅ならば.....』というのに勇気付けられました。
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