崇礼門(スンネムン)

 住所:ソウル市中区南大門路4街29

 

現地アクセス
 地下鉄2号線「市庁駅」8番出口から徒歩10分
地下鉄1号線「ソウル駅」4番出口から徒歩5分
地下鉄4号線「会賢駅」4番出口から徒歩5分
 崇礼門は国宝1号で普通南大門と呼ばれています。城門の建物としては最大規模のこの門は、整った形の巨大な石で積み上げた石段中央にアーチ型の入り口があり、段の上には柱と屋根が覆われ上層と下層に分かれています。両横の東側と西側には互いに行き来できるように扉もあり、段上両脇には青い芝が植えられ、今はなき城壁の痕跡を見せています。
崇礼門の懸板にはほかの門とは違い、縦方向に「崇礼門」と書かれています。太祖(1335-1408)?成桂が都城を建設した当時、風水地理上ソウルの安山である冠岳山の形が火気を表しており、その火気が都城の中はもちろん景福宮までおよび、火災を起こすと信じられていました。崇礼門の「礼」の字は陰陽五行中、「火」に当たり、「崇」の字と縦に配列すれば、ちょうど火が燃え上がる形だと言われ、冠岳山の火気をこの火で防ごうという意図で縦に書いたと言われています。太宗(1367-1422)の長男・讓寧大君(1394-1462)の書で、壮重でありながらも力に溢れ非常に美しいものです。
道路の真ん中に位置するこの門は近づいて見ることはできませんが、夜には城門の下から水銀灯が明るく南大門を照らし、その美しい姿を満喫できます。